「嬉しそうな顔しちゃってー」
「ふふっ」
フワリくんにミサンガをつけているとき、時間がかかり過ぎて怪しまれたんじゃないかって、昨日はお風呂の中で考え込んだりもしたけど……
でもやっぱり、嬉しい気持ちの方が全然大きい。
だって今この学校内で……
違う……世界中で、このミサンガをつけているのは、私とフワリくん2人だけだもん。
2人だけのお揃いが、私の手首に巻かれているんだもん。
「……んふふ」
「いやん、1人で笑ってる。きっもちわるー」
「しょうがないの、今この子幸せ全開なんだから」
「自分で編んだミサンガなのにね」
ポッケ~とした脳内は、まさにお花畑の世界。
フワリくんに恋をして、今が1番の幸せの絶頂なんじゃないかってくらい、脳内はメルヘンチックになっている。