バタバタバタバタ、!
「なな!」
廊下の向こうから、皆がスマホを握って走ってくる。
「なな、フワリくん、見たよ!」
「多分合ってる、あれ絶対フワリくん!」
「横顔素敵かは謎だけど、髪はフワリって感じだった!」
駆け寄ったみんなは私と同じぐらい興奮してて、必死になってくれている。
「でね、あれがフワリくんで正しいなら、」
嬉しいな、友達って……
「フワリくん、3年生だった!」
え、3年……
「靴の色、緑のライン入ってた!」
フワリくんは、3年生。
じゃあ、大ちゃんじゃなくて、大ちゃんせんぱい。
「早くしないとすぐ卒業しちゃうよっ」
「どんどん情報ゲットしなきゃ」
「あ、名前、」
「名前?わかったの!?」
「うん……おっ」
「お?」
「おー…」
「お~……」
「っはら、せんぱい」
「…おっお~っはら?」
「、おーはら、せんぱい!」
「あぁ、大原!」


