「うわ、なにこれすごい!」
先に床の上の旗を覗きこんだのはヨッコ。
続いて後ろから旗を覗きこんだら……
ヨッコの声にこっちを見上げたフワリくんと、目が、合った。
フワリくんの隣ではあずりん先輩がなにかを話し続けてて、雄介先輩はそれを聞いて笑ってる。
フワリくんも笑ってる、んだけど、……目は、私と合ったまま。
まるで、私に笑ってるように感じるくらい。
「ね、これすごいね」
「あ、うん」
ヨッコの声に、視線をふっと逸らした。
その流れで覗きこんで見えた絵は、なんていうか……
まだ下書きの段階だからよくわからないけど、とにかく細かい。
中央に大きななにかが2コ描かれていて、その周りにも細かい絵がたくさん。
まだ描き途中だからなにかはハッキリ断定できないけど……
その細かさが……すごい。
「……すご、い」
「…、」
「あ、…」
思わず漏れた声に、フワリくんがまたこっちを向いたから、ヤバっと思って口を押さえた。
チラッと見たら、恥ずかしそうに笑ってるフワリくんがいて。
私も恥ずかしくなって、照れながら笑い返した……
これ以上ここにいたら心臓が持たない気がして、ミサンガ作りの元へと避難。


