「高橋~、私怖くないよねぇ?」
「ぅえ!?え、……」
「ぅえってあんた!」
「素直な反応」
「ち、ちが、…」
視線を向けたその先に、こっちを見ているフワリくんがいたから言葉に詰まってしまった。
フワリくんは私の反応に眉を下げて可笑しそうに笑ってる。
フワリくんが笑ってくれたから……恥ずかしいけど、私も笑った。
「高橋ちゃん、見たことある?旗の絵」
「いえ……」
「見といでよ、笑えるから」
笑……える?
一体どんな絵なのかと、興味が湧く。
でもあずりん先輩とフワリくんの傍には……
「うわー、遅くなってすみませんー!」
菊地先輩に頼まれていた仕事を終えたのか、ヨッコが教室に駆けこんできた。
「お疲れ。大丈夫だった?」
「うん、全然、んふふ」
ニヤケているヨッコを見たら、どんな幸せな時間を過ごしてきたのか想像は安易に出来た。
なにか進展、あったのかな?
「じゃあ2人で見といでよー、あの絵」
「絵?」
「旗係の絵」
「あ、見たい、行こう?」
「う、うん……」
ヨッコが先に見に行ったから、私も後に続くために立ち上がる。
旗係の場所ではあずりん先輩と雄介先輩、フワリくんが、さっきより声のボリュームを抑えて楽しそうに話してる。
私たちが近づくことになんて、気づかないくらい楽しそう……。


