ふんわり王子と甘い恋♡




フワリくん……


見つけただけで嬉しい、そんな恋。


あんなに目の前にいたのに、言葉を交わすことはない。


だって彼は私を知らない。


私だってフワリくんのこと、よく知らない。


知らない者同士、交わす言葉なんてなにもない……



「………あ。」



廊下の窓から見える、正門までの道。


歩くフワリくんと、お友達たちが見えた。


傘を持つ1人の男子と、入りきる訳もない3人の男子。



黒いパーカー。


フワリと揺れる髪の毛。



……フワリくん。


おおはら、くん……



遠くだったから、平気だったから、じっと見つめたフワリくんが。


お友達の輪から1歩外れて、立ち止まった一瞬、




「、…」


「……」




こっちを、見た……