だって手が、震える。
指が、動かない。
きっと震えて、結べない…
「……。」
「……。」
「……」
「……」
「……自分で、」
「あ、目っ」
「……?」
「……目、を……瞑って、くだ、さい」
自分でつけるって言われそうだったから。
ほんの少しの勇気は、私にもあるって分かったから。
コーヒー牛乳のときは届かなかった勇気。
今なら、2人だけの空間なら……届く、はず。
見られていなければ、震える手も、きっとバレない。
フワリくんは、不思議そうな顔のあと、すぐに目を閉じた。
「……」
「……」
震えるけど、
ドクドクだけど、
時間は、普通よりもかかるけど……
フワリくんは、
目を瞑って待っててくれる。
待っててくれるなら、私にだってできることが、ある……


