「あっ、LINE!」
途中になっていたフワリくん捜し。
急いでスマホを取り出すと、同時にポロロンと音がした。
『いた!来た!』
『黒!パーカー!』
『黒!』
『くろ!』
『男子4人、増えてる!』
『なな、どこ!?』
みんな玄関で、同時にLINEをしてるのかな。
それはそれで、謎の集団だよなぁ……
『絶対フワリくんだ!』
ドキドキが再び広がって行く。
ど、どうしよう、今玄関にフワリくんがいるの?
『あってるの!?』
『背高くないよ!』
『髪の毛は確かにフワリって感じ』
『菊傘いれろって騒いでる!』
ほ、本物かも……
みんなの前に、今フワリくんがいるのかも。
『ななどこ!?』
うぅー…!
職員室を出てすごい勢いで廊下を走った。
3階から1階まで、猛ダッシュ。
フワリくん、
フワリくん、
大好きなフワリくん!
ポロロン
玄関まであと少し。
さっきいた1階の廊下を走っていると、メッセージが届いた。
『フワリくん今帰ってったー』
立ち止まった廊下で、その文字を見る。
「、…」
ハァハァと、少しだけ肩が揺れる。


