放課後は、あっという間にやって来た。
早速3‐2に行く為に、ヨッコを誘う。
「ごめん、先行っててもらえる?」
「えっ」
「菊地先輩に雑用頼まれててね、体育倉庫行かなきゃいけないんだ」
「そうなんだ」
友達の恋は至って順調。
私の恋は……絶不調。
「簡単かわいいミサンガの作り方。」
「……」
「……すげ。これ、……暗号?」
「……」
3‐2の教室で、1人でミサンガを作っていた私の真後ろから聞こえた声に振り向くと、フワリくんが立っていた。
「…これ。この図、意味、わかんの?」
「…、」
4人分の机をいつものようにくっつけて、いつでもみんなが作業できるように準備は万端にしておいた。
だけどみんながまだ来ないから、1人黙々とミサンガ作りを進めている最中。
そんな中で、フワリくんが私の後ろから覗き込んできたのは、ミサンガの作り方が載っている本。
……え、待って。
なんか今、私、フワリくんに質問されてる気がする。
答えなきゃ。
でも、緊張が、一気に全身を巡って……


