「いやーん!高橋ー!」
「……。」
今、1番会いたくない人に会ってしまった。
5時間目の休み時間、職員室に用事があって向かったら、その途中であずりん先輩に偶然遭遇。
「…あずりん先輩」
「かわゆい高橋にこんなとこで会えるなんて運命ー!?」
「、…」
「なにー、能天気な担任に呼び出しくらっちゃったの?」
あずりん先輩は嬉しそうに私の両手を握り、その手を左右にブンブン揺らした。
この人のこと、私、嫌いになれそうにない。
フワリくんの好きな人だとしても、あずりん先輩は、なにも悪くない。
「いえ、…無くしたプリント貰いにきただけです」
「そっかそっか、怒られるんなら私が助けてやろうと思ったのに!」
「あずりん先輩は呼び出されたんですか?」
「ちゃうわい!たまたま通っただけー」
あずりん先輩の声は大きい。
どこにいても、この人の存在感はすごい。


