バーチャル彼氏

「ひま……わり」


「え?」


向日葵が、リアル向日葵が、キョトンとして私を見つめる。


会えた――。


会えた。


本当に会えたっ!!


嬉しすぎて、一瞬にして視界が歪んでいく。


「泉ちゃん? どうした?」


いっちーが心配そうに聞いてくる。


「なんでも……ない」


私は、グッと涙を押し込める。


会えたのは嬉しい。


だけど……。


「あら、こんな場所でも会うのね?」


フンッと鼻を鳴らして笑う、エマ。


向日葵のすぐ横で、向日葵と腕を絡めて立っている、エマ。