私は心に大きな穴が開いてしまったように、その場にしゃがみこんだ。


光続けるボタンを押して、向日葵の名前を呼ぶ。


「無駄よ……」


お姉ちゃんが、小さく呟く。


「向日葵、お願い、出てきて?」


喧嘩してしまったときのように、何度も理由を説明し、何度も名前を呼ぶ。


向日葵、もう一度私に笑顔を見せて。


もう八つ当たりしたりしない。


真っ暗な中で一人ぼっちにもしない。


約束するよ。


だから、もう一度――。


「向日葵っ!! 向日葵、ねぇ、出てきてよ!!」


もう二度と向日葵に会えないの?


本当に本当に、もう会えないの?


「やだ……やだよっ!!」


ブンブンと強く首を振り、こらえきれない涙を流す。