「なに? さっき僕にファーストキスまでくれたのに、触れただけで何で照れてるの?」


「うっ……!」


「もしかして泉、彼氏いたこともないの?」


図星を突かれ、私はグッと歯を食いしばる。


向日葵の楽しそうな笑顔がドSだと知らせている。


向日葵の素顔は、ドS!!


「じゃぁさ、僕が泉の初めて、全部奪ってあげるよ」


「――……っ!」


そんな恥ずかしい発言をサラリとぬかした後、向日葵は私にキスをした――。