自分の中でそう納得すると、私はタブに指をかけた。


缶ジュースを開ける要領で、カパッと簡単に蓋は開いた。


中身はなにかなぁ?


と、覗き込み――。


「うわっ!?」


突然の光に目を瞑り、後ずさりした。


なんだ!?


缶詰の中からは、ライトの光のようなものがあふれ出していた。


「くっ……食い物じゃないっ!!」


今更ながら、気付いた。


これはどうやら食べられそうにない事に。


バクバクと鳴る心臓に、キラキラと光る缶詰。


やがて、その光の中に、1人の人間がボンヤリと浮かび上がってきた。


それは、とてもキレイな男の子。


緩い天然パーマが、フワリとした印象を与え、その口元にはエクボが見えた。


可愛い……。