愛して、芹沢さん

よかった…!


後はどこで待ち伏せするかだね。



会社?それともマンション?




昼過ぎともなればいるのは会社、だよね。


「よーしっ!じゃ、早速行こう」



と勢いよく立ち上がった風ちゃんに驚く。



「で、でも、まだ講義残ってるよ?」


「そんなんサボるに決まってんじゃんっ!莉央、行くよ」


「えっ、あ、ちょっと…柑奈、また明日っ」



呆れ気味の柑奈を残し、風ちゃんと大学を出た。


風ちゃんの行動にはいつも驚かされるけど、これくらいの勢いがないといけないこともあるよね。




「風ちゃん、ごめんね?付き合わせて」


「んー?全然いいよ。講義つまんないし、それにりっくんって人、ちゃんと見てみたかったから」