愛して、芹沢さん

「風ちゃん、さっき言ってたことって本気だったりする?」


「さっき?俺なんか言ったっけ?」


「…着いて来てくれる、ってやつ」




浮気疑惑もあがって、1人で会いに行く勇気がなくなってしまったわたしの今一番の味方は風ちゃん。



会いに行くと行っても、ちょっと姿見て帰るだけ。


それくらいならいいよね?




芹沢さんに迷惑かけないよね…?



「ちょっと莉央、それ本気で言ってるの?」


「ほ、本気だよっ…だから風ちゃん!お願いっ」




顔の前で手を合わせて風ちゃんに頼み込む。



「ん?俺は別に構わないよ?」


「ほんと?ありがとう」