愛して、芹沢さん

こう見えて、料理は得意なほう。



実家住みの頃からよく料理は作っていたし、一人暮らしを始めてからは、料理に力を入れるようになった。




だけど、この家に食材があるとはとても思えない。


仕事の付き合い等で外で済ませてくるのが普通だろうし、自分の時間さえ持つ余裕がない芹沢さんが料理をするとも思えない。




スヤスヤと眠る芹沢さんに視線を落としつつ、うちの倍以上の大きさはある冷蔵庫を少し覗く。



「っ……」


冷蔵庫の中は案の定の結果。




というより、想像以上に酷い。


水しか入ってないのに、この冷蔵庫の大きさはもったいない。




その割には細々した調味料は揃ってる。


……料理してくれる人でもいるのかな?