そう言われ案内されたテーブルまで来ると、椅子を引いてくれた芹沢?さん。



そんな大人の対応に、さっきからドキドキしっぱなし。



「ありがとう、ございます」


「いいえ」




そう言って向かいの席に座った芹沢?さん。



改めて向かい合うと、緊張から目を合わすことすら難しい。






こんなんで大丈夫かな?






それに、ここを払えるほど財布の中は潤ってなかったはず。




色々飲まれてここまで来たけど、注文をする前に言わないと。





「あ、あの…」




慣れたようにメニュー表に目を通す芹沢?さんに声をかけた。



すると、メニュー表から視線がわたしに向く。






「どうかした?」


「えっと……わたし、ここを払えるほどのお金を今持ってなくて、だから、その〜…」




恥ずかしい…というか、なんか情けない。