愛して、芹沢さん

芹沢さんはそういう人じゃないことくらい…

伊織とは違うということくらい。



だけど、そうじゃなくて…




付き合ってみて、芹沢さんが求めていたわたしじゃなくて、ガッカリさせてしまうのが怖いんだ。


『なんか違ったんだよね』



と思われるのが……怖い。



きっと、この言葉が消えない限り、わたしは誰とも付き合うことはできない。


だから、芹沢さんとも、___





「そこのおふたりさん、朝から何話し込んでんの〜?俺も混ぜて〜」


聞き慣れた声に振り返ったと同時に、柑奈との間に入り込んできた。



「風太、朝から暑苦しいよ」


と柑奈が距離を取る。