愛して、芹沢さん

「さすがに会社はやばいよ」


「え〜、でもそれくらいしないともう会えないんじゃない?社長となると忙しいだろうしさ」



忙しい、よね。



そんな中、昨日は会いに来てくれたんだもん。


だとすると、やっぱり嬉しいな。




「調べたら、芹沢さんの会社、大学から結構近かったよ」


と見せてきた柑奈のスマホに視線を落とすと、徒歩10分と表示されていた。



ほんと、何気に近い。



「ね?行ってみたら?」


「でも、会うのは難しいんじゃないかな?」


「そうかな〜?聞いた感じ莉央にぞっこんっぽいし、案外すんなり通してくれるかもよ」


「でも、会社にいるとは限らないし」


「始まった。莉央の″でもでも″攻撃。でもはもうたくさんだから。行っておいで?」



でもでも攻撃って、酷いな〜。