愛して、芹沢さん

「もしかして、例のイケメンになんか言われたとか?」



柑奈の言う例のイケメンとは芹沢さんのこと。


大学入って初めてできた友達が柑奈だった。



住んでいるアパートも近いこともあり、すぐに仲良くなれた。



今では親友と言えるほどの仲。


だから、柑奈にだけは芹沢さんのことを話すことができた。



もちろん告白されたことも報告済み。




「芹沢さんは関係ないよ」


そういえば、昨日会いに来てくれたんだった。



そんなことも忘れてしまうほど、頭の中が伊織でいっぱいだから困る。




「ね、思ったんだけどさ?もうこの際、会社まで会いに行ってみたら?」


芹沢さんと会うという奇跡が起きないことを柑奈に伝えてはいたけど、まさかそうくるとは。