愛して、芹沢さん

「伊織、なんの冗談?」



そういう冗談はさすがに通じない。


そして、そんなこと言うなんて……酷くてずるい。


「冗談じゃなくて、今日来たのはあの日のことを謝りたかったから」


「…伊織…わたしは何がダメだったの?何が違ったの?…」


「莉央…ごめんっ。ほんとに」


「今更やめて。謝って許せるほど、わたしは心広くないからっ」




そう言い残し、その場に伊織を置いて離れた。



やめて…っ……


なんで今更謝ったりするの?




どれだけわたしの心を掻き乱せば気が済むの?


あの日、ズタズタに傷つけて捨てたのは伊織じゃん。



それを許せって…そんなの無理だよ。