愛して、芹沢さん

気づいた時には真木さんの姿はなく、お礼を言いそびれてしまった。






それから少しすると、ネクタイを緩めながら歩いてきた芹沢さんにドキッとする。





「お待たせ。行こっか」


「っ……」


「莉央ちゃん?」





芹沢さんに見惚れていると、顔を覗きこまれた。






「芹沢さん……すごくかっこいいです」


「ほんと?でも莉央ちゃんこそ、すごく綺麗で驚いた。今すぐにでも連れて帰りたい」





そう言ってくれた言葉に顔の筋肉が緩む。



「でもその前に…」




と手を握られた。