愛して、芹沢さん

堂々と歩く芹沢さんの横顔はいつも以上に凛々しく見えた。




会場に入る前、足を止めた芹沢さんに顔を上げる。







「莉央ちゃんのこと、みんなに紹介してもいい?」


「えっ、___」


「僕の婚約者として、隣に立っててくれるだけでいいんだけど…」







っ…うっ…大丈夫、かな?




隣に立っているだけでも相当緊張するかも。






「そんなに焦ることないんじゃない?まずはわたしと巳景さんにちゃんと紹介して?このホテルの最上階のレストランの予約取ってるの。パーティーが終わったら顔出して?」






お母様の言葉に救われたような…救われてないような…?






言葉はちょっと厳しく感じたけど、表情は優しく見えた気もする。




お母様はもう気づいてるよね。





わたしが芹沢さんの婚約者ということ。