愛して、芹沢さん

挨拶回りで忙しくしている芹沢さんに会えるのは難しそうだし…



うん、帰ろう。






せっかく乙葉さんに綺麗にしてもらって申し訳ないけど、今はここにはいられない。





ホテルを出てタクシーを待つ間に芹沢さんに送る文章を打つ。






【体調が悪くなったので帰ります】






こんな嘘…本当はつきたくない。




でも…、___







「えっ?…芹沢、さん…」





送信ボタンを押そうとしていた時、スマホを持つ手とは反対の腕を握られた。







「帰るの?」


「っ……あ、えっと…」