愛して、芹沢さん

「あら?あなた確か…」


「ネクタイコーナーで会いました」


「そうそう。覚えてるわよ〜」






あの時と変わらない笑顔を向けられ安心する。





隣に座ってきたのは、芹沢さんに渡すネクタイを選んでいた時に出会った綺麗な女性だった。




こんなことってあるんだね。







あれ?でもどうしてここに?




「あなた、どうしてここに?お呼ばれしてたの?」






同じことを思ったらしく、先に質問された。






「一応呼ばれて来たんですけど、わたしは場違いだったようです。人の多さにもビックリで…」


「確かにこの人数には疲れるわ〜。肝心な息子にもまだ会えてないのよ?」


「息子さんも来てるんですか?」





危うくその息子さんの彼女になるところだったんだけどね。