愛して、芹沢さん

「また勝手にそんなこと。彼女も困ってるじゃないか」





と巳景さんという方がフォローしてくれる。



「でもあの子もいい歳だし、そろそろ彼女くらい作ってもらわないと…跡取りのこともあるし」


「その話しはここでするべきじゃないだろ。帰ってその件はまた話そう」


「あ、ネクタイ忘れてたわ!巳景さんはどっちがあの子に似合うと思う?」






再びネクタイ選びに戻ってホッとしたのも束の間。




「あなた、来週の金曜日は何してる?」


「ら、来週の金曜日ですか?…」






いきなりそんなことを聞かれ戸惑う中、頭を働かせる。





あ、来週の金曜日は芹沢さんの誕生日パーティーだ。






「来週の金曜日はちょっと用事が…」


「そう。それは残念。息子が開くパーティーにあなたを呼びたかったんだけど」