愛して、芹沢さん

芹沢さんのモテ幅はかなり広そうだ。





「2週間に一度、社長室の掃除に入るんだけど、社長さんがあの部屋にいたことは一度もないのよね〜。ほんとに多忙な方ね〜」





お茶を飲みながら尾形さんはそう言った。






ほんと…芹沢さんは忙しい人間だよね。




わたしなんてこんな呑気にお茶なんて飲んでるのに。




「そういえば社長室の掃除、明日じゃなかったかしら?」






浜野さんがスケジュールを見ながらそう言うと、すぐに尾形さんが口を開いた。






「そうなの、明日なの。でもわたし明日休み入れてるのよ。ごめんなさいなんだけど、なるちゃん代わりに掃除行ってもらえるかしら?」


「えっ、わたしですか!?」


「大丈夫よ〜!なるちゃんの掃除っぷりは完璧だし、社長室と言っても他のところと同じように掃除してもらえばいいから」


「で、でも…」