愛して、芹沢さん

指定された15階で降り、そのまま待っていると聞き覚えのある声に名前を呼ばれた。



「成瀬さん?」


「っ…真木さん!?」


「もしかして面接…ですか?」






手元の履歴書に視線を向けながらそう聞いてきた真木さんが面接官なのかな?






「はい。わたしです」


「どうしてまた…?とりあえず中へどうぞ」





案内された部屋に入り、真木さんを前に腰をおろす。





「あの、真木さんが面接してくれるんですか?」


「はい。こういった面接は全てわたしが行わせてもらっています」


「そうなんですか」


「社長はこの件をご存知で?」


「…知らないです。言ってないので」






芹沢さんのことだから、風ちゃんが言ったように即採用にしてくれるはず。



でも、それじゃ意味がない。