愛して、芹沢さん

適当に食材を買うと、カードキーを使ってお邪魔した。




「綺麗に片付いてる」





リビングに入るなり、あまりの綺麗さに驚く。



もっと散らかった風景を思い描いてたけど。





あ、とりあえず連絡入れといたがいいよね。





とスマホを取り出すと、お邪魔していることを文章にして送った。



返事がくる期待は元からしていない。






仕事中の芹沢さんはプライベートのスマホを滅多に触らない。




だから、このわたしの連絡も気づかないだろうな。






案の定、芹沢さんから連絡がこないままカレーを作り終えた。





「何して待ってようかな〜」





掃除するつもりでいたけど、綺麗だからする必要なさそうだし。