アパートに着くまでの間、芹沢さんはこれまでのことを話してくれた。
「どうしても参加しないといけない会食があって、その日に限って道が渋滞でね、電車を利用したんだ。
その電車で初めて莉央ちゃんの存在を知った。
可愛い子がいるな〜って、その時は軽い気持ちだったんだけど、妊婦さんに席を譲ってる莉央ちゃんの姿を見て、心優しい子だなって…
今どきの子はなかなかそういう気使いができないみたいだから、そんな莉央ちゃんに惹かれたんだと思う。
それから、時間に余裕がある時は電車を利用するようになって、莉央ちゃんを気にかけてた。
だから、あの日、莉央ちゃんが眼鏡を踏んでくれた時、内心ではラッキー!って喜んでた。これで、莉央ちゃんに僕の存在を知ってもらえると思ったからね。
って、アラサーのおっさんに告白されても、って感じだよね。本当は困らせたくなかったんだけど、さっきの莉央ちゃんにトドメ刺された。
僕だけの莉央ちゃんになってほしい、って…。
だから、僕のこと考えてみてくれないかな?無理なら無理で全然振ってくれていいから」
芹沢さんの気持ちは本気だ。
ずっと気にかけてくれていたなんて、それは嬉しく思う。
「どうしても参加しないといけない会食があって、その日に限って道が渋滞でね、電車を利用したんだ。
その電車で初めて莉央ちゃんの存在を知った。
可愛い子がいるな〜って、その時は軽い気持ちだったんだけど、妊婦さんに席を譲ってる莉央ちゃんの姿を見て、心優しい子だなって…
今どきの子はなかなかそういう気使いができないみたいだから、そんな莉央ちゃんに惹かれたんだと思う。
それから、時間に余裕がある時は電車を利用するようになって、莉央ちゃんを気にかけてた。
だから、あの日、莉央ちゃんが眼鏡を踏んでくれた時、内心ではラッキー!って喜んでた。これで、莉央ちゃんに僕の存在を知ってもらえると思ったからね。
って、アラサーのおっさんに告白されても、って感じだよね。本当は困らせたくなかったんだけど、さっきの莉央ちゃんにトドメ刺された。
僕だけの莉央ちゃんになってほしい、って…。
だから、僕のこと考えてみてくれないかな?無理なら無理で全然振ってくれていいから」
芹沢さんの気持ちは本気だ。
ずっと気にかけてくれていたなんて、それは嬉しく思う。



