愛して、芹沢さん

「ここ、入ってみよっか」



と芹沢さんが入ったのは有名なブランド店。


とてもわたしが入れるところではない。



なのに、芹沢さんと一緒となると、軽々と入店できてしまう。




そのまま芹沢さんが足を向けたところには、女性物の洋服が。



あ、もしかして彼女さんに!?



だから、芹沢さんのセンスってことなんだ。





わたしはただの付き添いみたいなものか。




それにしても、どの洋服も素敵だな〜。


怖くて値段を見ることはできないけど。



「莉央ちゃん、どれがいい?好きなの選んで?」


「えっ、わたしですか!?」


「うん。気に入った物があればプレゼントするから選んで?」