愛して、芹沢さん

そんなの芹沢さんらしくない。



というより、そういう姿の芹沢さんが想像つかない。


ましてやタバコなんて…吸ってなかったのに。





「今の社長には成瀬さんが必要だと思うんです」


「…でも、もう…無理です、わたし」


「どうしてですか?」


「わたしは芹沢さんに相応しくないってわかったんです。芹沢さんにはもっと相応しい人がいるはずなので」


「相応しい人…。わたしはそれが成瀬さんだと思っていました。もちろん今でもそう思っています」





だとしたら、それは大きな間違い。



「成瀬さん…迷惑なことは重々承知です。ですが、一度だけでも社長とお会いしていただけませんか?」


「っ…」


「このままだと、社長は本当にダメになってしまいます。社長を慕っていた社員たちの為にも…お願いしますっ」





と深く頭を下げる真木さん。



「あのっ、そんな…頭を上げてください!」


「成瀬さんが承諾するまで上げるわけにはいきません」




あれ?このフレーズ、前にもどこかで……