愛して、芹沢さん

そう言って笑う伊織の顔はひきつってた。


無理して笑ってくれてたんだよね。





芹沢さんと出会う前に今の伊織の言葉を言われていたら、コロッといってしまってたと思う。



やっぱり人生ってタイミングが重要だよね。





だけど、伊織の気持ちはすごく嬉しかった。



その気持ちは大事にしたい。





「そろそろ帰ろっか。母校、堪能しただろ?」


「うん。楽しかった。ありがとう」


「次来た時は綺麗な校舎かもね」


「それもまた楽しみ」





伊織との思い出が詰まった校舎が無くなるのは悲しくて寂しいけど、新しく建つ校舎のようにわたしも気持ちを新しくしないと。



次ここに足を運んだ時、後悔がないといいな。




そんなことを思いながら校舎を後にした。