愛して、芹沢さん

元気……空元気。



2人に会えばこのモヤモヤした気持ちも晴れると思って来たけど、やっぱりダメだ。




未緒って人のことがどうしても気になってしまう。





だって芹沢さんは今頃その人と会ってるんだもんね…?




「莉央、大丈夫?なんか…顔色が悪い?というか赤い」




風ちゃんの冷えた手がおでこに伸びてくる。



「あっつ!莉央、熱あるんじゃない!?」


「…どおりで体がダルいわけだね」


「もう帰りな?送るから」


「ううん、大丈夫。1人で帰れるよ」


「…ほんと?」


「うん。じゃ、またね」



2人に笑顔を向け、講義室を出たところで記憶は切れた。



ただ、遠くで風ちゃんが呼ぶ声だけが聞こえていた気がする。