愛して、芹沢さん

外で夜風に当たっていると、伊織の声が聞こえた。



「莉央?まだいたんだ?」


「伊織!先生なんだって?」


「大したことは言われてない。疲労だってさ」


「そっか。それくらいで済んでよかったね」




伊織の話しを聞いて、倒れたのはそういうことだろうと思っていた。




だけど、もう無理はしないでほしい。



伊織の家庭の問題に口を挟めはしないけど、伊織まで倒れてしまったら意味がない。




「誰か待ってんの?」



ドキッとした。




そうだ…伊織に芹沢さんのこと話してないんだった。



一度会っているとは言え、やっぱり言いづらい。




それに、伊織は元カレでもあるし。