愛して、芹沢さん

その時、視界の端で伊織が動くのが見えた。




「伊織っ?」


「……莉央…?」


「伊織…よかった!道端で倒れたんだよ。覚えてる?」


「…そっか…ダサ」





と鼻で笑うと、窓の外に目を向けた。



「伊織、痩せたみたいだけどご飯食べてるの?ちゃんと眠れてる?」




そう尋ねても、伊織と目が合うことはなかった。



やっぱりなんかあるみたいだね。





「伊織…?」


「…俺もこっちに出て来ようかな…」


「え?、___」





それって、伊織も上京するってこと?