愛して、芹沢さん

「莉央ちゃんって健気だね。僕は好きだな〜、莉央ちゃんみたいな子」


「え、___」




今、好きって聞こえたような?


気のせい?…




反応に困っていると、口元に手を添えてクスクスと笑われた。





単純、って思われたのかな。




サラッとそんなことが言えてしまうんだから、誰にでも言ってるのかもしれない。



鵜呑みにするだけ無駄だよね。





それからすぐに運ばれてきたデザートのプレートに目を見開く。



す、すごいっ……。


このプレートだけでも結構なお値段いきそう。




やっぱりわたしなんかが来れるような場所ではなさそう。