愛して、芹沢さん

今は真木さんの笑顔だけが、わたしの救い。



「真木、休暇中に悪いな。莉央ちゃんのこと、ありがとう」


「いえ。では、おやすみなさい」




閉まったドアを見つめていると「行こ?」と歩き出す芹沢さん。



その背中を静かに追いかける。





アパートを出てすぐのところでタクシーを拾うと、芹沢さんのマンションへと着いた。




正直、今はマンションに来たくなかった。




だって、あの人も、___





「はぁ…」



無意識にこぼれてしまったため息に、芹沢さんの足が止まる。




「ここに来るの嫌だった?」