愛して、芹沢さん

わたしが伊織にそう言わせてしまったんじゃないかな。



この5年間、一方的に伊織だけを悪く思ってきたけど、それは間違いだったのかもしれない。




悪かったのは、___


わたし。




「成瀬さんはもっと素直になるべきですよ。社長のことを信じて、素直になってみては?」


「……」


「うちの社長、普通とは違うので」


「真木さん…」




優しく微笑む真木さんに胸が温まる。





芹沢さんが真木さんを信頼している理由がわかった気がする。



「ほんと…成瀬さんは愛されてますね」


「え?、___」


「さっきから鳴りっぱなしです」



と笑いながら見せてきた真木さんのスマホには、芹沢さんの名前が表示されていた。