愛して、芹沢さん

クスクスと笑われ、ココアが運ばれてきた。


「いただきます」



一口飲むと、冷めた体に染み込んできた。




「こんな時間に1人でいると、社長が心配しますよ?」


「……心配…それから迷惑ばかりかけてますよね、わたし」


「好きな相手の心配をすることは普通ですよ。迷惑をかけるのも同じです」


「でも、それはいつもわたしばっかりで…情けないです」


「成瀬さんのその気持ちは、社長には伝わってますよ」


「…最低なんです、わたし…。こんなわたしを知ったら、芹沢さんだって幻滅するに違いない」




最近、思うことがある。



『なんか違ったんだよね』…伊織に言われたこの言葉…


言われても仕方なかったんじゃないかなって。