愛して、芹沢さん

その時、___



冷たい風と共に鼻についた匂い。


芹沢さんの匂い…とは別の匂い。




その匂いが誰のものなのか、考えなくてもわかる。




「あの、芹沢さんっ…」


「ん?どうした?」


「……ごめんなさい。やっぱり今日は帰ります」


「え、___」


「つ、疲れが取れなくて…。本当にごめんなさい」




こんな気持ちのまま食事なんてできない。




帰って頭を冷やしたい。



「…そっか。じゃ、家まで送るよ」


「大丈夫ですっ!1人で帰れます」


「でも……わかった。じゃ、気をつけて帰ってね?着いたら連絡して?」


「…はい」