愛して、芹沢さん

お店から出てきた風ちゃんは、驚いた表情のまま挨拶を口にした。




「こんばんは。今日も莉央ちゃんと食事?」


「あ〜…はい。そんなところです」


チラッとわたしに視線を向けると、風ちゃんはそう言った。




合コンに参加してた、なんて言えないもんね。




芹沢さんという存在がありながら、合コンに参加したこと…反省しないと。



「じゃ、俺帰ります。莉央のことお願いします!またね、莉央」


「あ、うんっ!また明日」




早足で去って行った風ちゃんは、気を使ってくれたに違いない。



「芹沢さ「莉央ちゃん?もう帰るの?」




かぶせるように聞こえた声にドキッとする。


この声は…葉月くんだ。