私は正直どうでも良かった。この世界も家族なんて。


生きてる意味なんて、価値なんてこれっぽっちもないから。



ただ私の心の支えは大好きな読書だけ。




でもね、6年前は確かに信用できる心を許してた人がいたの。




その人が亡くなって私はみんなに変わったって言われる。




自分でもそう思う。




だって、認めてくれる人だったから。




純粋愛という存在を肯定してくれる唯一無二の存在だったから。




私のお母さんは普通の保育士。お父さんはサラリーマン。




それで、心を許してたって人は母方のおじいちゃん。




お母さんは私にいつも勉強ばかりを強要する。



楽しみなんて与えてくれない。




「あんたなんか生まなきゃよかった」



「1回死んで」




「もう、親やめる」




私は、この言葉を何回言われたのか聞いたのか分からない。




何か私が失敗するたびに浴びせられる罵声。




失敗しなくても、機嫌が悪いと暴力をふるい暴言を吐く。





お父さんはそれを見て黙ってるだけ。