彼女を選びながらも
私に伸ばす手を拒めなくて――
滑稽なのは私?
男なんて簡単に裏切る生き物。
だったら最初から信用しない。
そんなもの要らない。
欲しくない。
『もう疲れた。
自分だけを見てくれないなら
そんなのいらない。』
「待てよ!
俺やっぱカスミじゃないと」
そうやって引き留めて
その場しのぎの言葉で
私をがんじ絡めにするんでしょ。
私もあの人も手放さない癖に。
だから――
『私はもういらない。
サヨナラ』
私から終わりにしてあげる。
振ったのは私?
それともあなた?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…