私の言葉に真白はムッとしたように唇を尖らせる。

今日の真白のファッションはいつもとは違う。 いつもは制服かジーパンティシャツのラフな格好だけど、今日は珍しくスカートなんて穿いちゃっている。

はっきりとした性格の子だから、全く気のない男と二人でデートなんかしたりはしないだろう。
なのに一体何故振ってしまったのだろう。

「だって……思ってたのとなんか違ったんだもん。
私さー今時スマホも持ってないけど、その事ディスってきたりして…
うちの家庭環境考えたら、高校生になってバイトしなきゃスマホなんて絶対持てないのに」

「ウンウン。そういうディスりは良くないよね?」

「でしょ?
それに噂では私以外の他のクラスの子ともラインしてるんだって!
その話したら平気でその子ともいい感じなんだーって言ってきてさあ。
じゃあ何で私の事映画に誘ったのって感じだし?
絶対私かその子どっちかキープしときたいって事でしょう?」

「うわあー、そういう男は最悪よ。止めた方がいいって
結構可愛い顔してたけどね」