【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた


「誘われてるって誰に?!」

ゆっくりとこちらを振り向いた真白の頬が僅かにピンク色に染まる。

「誰だっていいでしょう?関係ないじゃん」

「その反応!絶対男じゃん!
朱莉は真白ちゃんに男っ気はないって言ってたけど、あんた彼氏いるの?!」

肩に両手を置いて、椅子を揺らすと真白はうざったそうに手を振り払った。
どうやら様子がおかしい。

男っ気はなくとも、モテないようには思えない。顔だって可愛い方だし、成績も優秀でスポーツも万能だ。 そんなのクラスのマドンナ的存在に決まっている。

「うるさいな。彼氏とかじゃないけど」

「でも男なのね?え~~~興味ない振りしてあんたも隅に置けないわね」

「おばさんみたいな言い方しないの!
本当に彼氏じゃないから………
勉強の息抜きにって映画に誘われてるだけだし」

「何よ~~同級生なの~?どんな子なの~? 真白の彼氏ってすっごく気になる~」