【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた


碧人さんの言う通り、私の脳内年齢はこの子達と大した差がないのかもしれない。
子供の戯言についついムキになってしまうなんて。

朱莉と藍のお気に入りだという少女漫画全十巻を無理やり持たされ、その日は部屋から追い出されてしまった。

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「どうしてなんだろう。あいつの事なんて全然好きじゃなかったのに…
どうしていつの間にか目で追っていて、あいつの事ばかり考えている自分がいるの?」

これは朱莉達から借りた少女漫画のモノローグの一つである。
とんでもない話だった。

春から高校生活を送るヒロインは親が海外行く都合で、同じ学校の同級生の男の子と同居生活を送る事になってしまう。

こんなめちゃくちゃな展開を許す親も親だと思うけど…。高校生の話でしょう?!

最初は互いに嫌い合っていた二人だけど、様々な出来事があって惹かれ合っていく。
ありがちな恋愛漫画だったが………

「やだ、大人の癖に何漫画なんか読んでるの?」