【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた


「で、悩みってそれ?」

「あーーー真剣に聞いてないでしょう?
もぉ~…お父さんにも言えないし、あお君に言ったら大騒ぎしそうだから桃菜ちゃんに相談してるのにぃ~」

確かに碧人さんに言ったら心配しそうな話ではある。 あの人ってシスコンだし。

「じゃあ、真白に言ったら? 私より年齢も近いし真白の方が相談に乗りやすいんじゃないの?」

大人の私に小学生の恋愛の云々を話されても良いアドバイスを出来る自信はない。
しかし朱莉はフッと小さくため息をつくと、首を横に振った。

「無理無理。真白ちゃんったら全然男っ気ないもの~。
真白ちゃんは歳の割には所帯じみてるのよね。
せっかく中学生っていう華のお年頃なのにさ~」

真白で華のお年頃ならば、私はとっくに枯れ果てているだろう。

「あんた…お姉ちゃんに対してそれは酷いじゃないの…」

「だって全然恋愛に興味ないのよ。真白ちゃんは昔からあお君命だからね。」

それはそれで困るだろう…。