「嫁なんて冗談じゃないよ?! 桃菜、碧人さんみたいな人苦手だもん!几帳面だし、おっかないし!」

「顔だけは俺に似ずに男前なんだけどなあ。 あいつは前の嫁さんにそっくりだから
桃菜ちゃんと居る時碧人は自然だからお似合いだと思ってるんだけど…
それに俺も桃菜ちゃんが本当の娘になったら嬉しいし」

「やだー!本当に嫌!秀人さんったら何言ってるの?!
だって…碧人さんって本当に悪魔なんだよ?!
桃菜の事ぶりっ子って言ったりすぐ苛めるし、職場にまで来て監視する所は小姑と呼んでも過言ではないの!
大体碧人さんは二重人格すぎるの!人前ではいい恰好しいでさあ。
碧人さんも秀人さんに似て優しさに溢れる人だったら良かったのにぃ~~… 悪魔だからすっごく恐れてるんだからね!」

いきなり嫁なんて言葉を出されてしまって、ついつい焦ってしまった。
私と碧人さんがそういう関係になるって絶対にないし!

私だってごめんだし、碧人さんだって嫌な顔するに決まっている。 それに桃菜は悪魔の嫁になんてなりたくない。

一生いびられ続けるなんてそれこそごめんだ。