ツンとした態度で言い切られてしまう。
だから何その態度?!

あんた私の事本当に好きなの?!
自己中なのそっちじゃねぇーの?!

「うちのリフォームの件も進めて行こうと思っている。
あ、後桃菜今週の日曜日仕事は休みだよな?」

「うん…まあ休みだけどさ… 何?!」

「お前の実家に挨拶行くぞ?」

「じ、実家…?」

ええええええええ?!どうしていきなりそうなるの?!

―――――

実家に帰って来たのは、約七年ぶりだった。
高校を卒業して家を出てから、一度も帰っていない。

18歳まで育ってきた街は、この七年で変わった事も沢山あって懐かしむにはいい思い出ばかりではない。

弟が産まれてから建てた家の前に着くと、緊張してきた。

「やっぱりいいよぉ~~……」

家の目の前に来た瞬間怖気づいてしまい、碧人さんのスーツの袖を引っ張る。

「いい事あるか。 親父さんに連絡はしておいたんだろう? 約束を破る方が失礼だ」